一生懸命仕事に取り組んでいるのに、なぜか評価されるのは同僚ばかり。
『自分だって人一倍努力しているのに』
評価する上司が能無しなんだ、自分もそんなことを考えている1人でした。
自身の努力や成果に対して評価が伴っていないと嘆いている方、転職するのはちょっと待ってください。まずは自分のアピールの仕方を少し見直してみてはいかがでしょうか。
報告の仕方を考える
あなたが上司に報告する際、結果だけを報告していませんか。
「お客様からトラブルの連絡があったので対応しておきました。」
これだと「そうか、了解」だけで終わってしまいます。仮にそれが重大なトラブルで一生懸命対応したのだとしても、その苦労は報われることはありません。そのため、報告の際は必ず起承転結を心掛けるようにしてください。
以下の4つのタイミングで、報告をするようにします。
起：物事が起こった直後に報告します。これからの承、転へのイメージを踏まえつつ、スケジュール感も一緒に報告します。
承：状況を報告します。全体のスケジュールが長い場合は、1回ではなく複数回報告するようにします。対応する中で当初と予定が変わりそうな場合は、その都度今後の方向性も報告するようにします。
転：対応直後、解決直後に報告します。その際、自分が対応した内容を全て報告し、他に漏れがないか、上司の考えが介入する隙を敢えて作るのがポイントです。
結：まとめ。起から転までを要約して報告する。自身の所感も加えられるとベストです。
人は物事を判断する時、必ず何かと比べています。この起承転結の方法で報告することにより、上司の中では起の時点の自分と、結の時点の自分を比較することができます。
会社の評価制度は相対評価というところがほとんどだと思います。だとしたら、他人と比べられるよりも、自分自身の中で比べてもらった方が、より良い評価をもらえると思いませんか。
他の上司を頼る
それでも自分の評価が正当に行われない、そんな場合は他の上司を頼ってみましょう。
だからと言って、他の上司に「自分の評価を上げてください」と言うのはナシです。
まずは違う部署の上司と仲良くなります。休憩時間でも、飲み会で隣の席に座るでも、通勤時間でもなんでも良いです。下心無しで、しっかりコミュニケーションを取ってください。仲良くなると、自分の部下のことを愚痴ってくるかもしれません。それくらい仲良くなれればしめたもの。その上で、自分の評価が低いことについて相談にのってもらうようにします。
得られるメリットは2つ。
1.「うちの部はこうやって評価するようにしているんだよ」
と、他の上司が行っている、部下の評価の仕方を教えてもらえる。他の上司も、自分が直接評価する部下以外には意外と甘いもんです。
2.上司同士が仲の良い場合、他の上司を通じて自分をアピールしてもらえる。
「そうか、アイツは他の部署の上司にさえ認められているほどがんばっていたのか」
そう思わせることができたらしめたものです。
また、その他にも仕事で困った時（自分の部署で解決できないような時）に助けを求めやすいというメリットもあります。
同僚との差別化をはかる
業務に結びつかないような雑務など、他の人がやらないような仕事を率先してこなすのも有効な手段です。
その際も、上司が気づくまで放っておくことが必要です。例えばシュレッダーのゴミ、月が変わったカレンダー、ブラインドの開け閉めなど、日常の細かい雑務をこなします。ちょうど痒いところに手が届く存在になるように努めます。
そんなの小間使いだろ、パシリだろと思われるかもしれませんが、無くてはならない存在になってしまえばこちらのものです。上司の中での自分の存在感を高めることができれば、評価につながる可能性が出てきます。
そして上司の「誰がやっておいて」という一言の前に行動できればベストです。
「誰かやっ…」「僕がやっておきます！」
他の人がやらないことを率先してやってくれているな、そう思われる人になることができれば、あなたを見る目も違ってきます。
おわりに
職場において、人とのつながりほど役に立つものはありません。
どんな仕事であっても、最終的には人との繋がりがものをいうので、普段から色々な人と仲良くなっておくことをお勧めします。
