うつ病になった僕がしたこと

自分、職業プログラマ。

IT関連の職種にうつ病になる人が多いことは知っていました。
が、まさか自分がうつ病になるとは思っていませんでした。

ここでは、自分の経験したことを整理して記載していきたいと思います。

病院にいく

うつ病に外傷はありませんので、病院にいくキッカケを掴むのが難しいです。

「心が重い」「気分が沈む」

この表現に合致していたら、一度診察を受けてみてください。

a0002_008024

<<自分の場合>>
以下の症状でした。

  • 家に帰ると雰囲気が暗い
  • タメ息が多い(自覚症状がなかった)
  • 無気力(今まで趣味としていたことが、何一つヤル気がない)

意を決して病院に行ったところ、うつ病と診断されました。
メンタル系の病院は初めて行くと、結構緊張します。

もし先生との相性が悪いと思ったら、すぐに他の病院に変えることをおすすめします。

きちんと話を聞いてくれる先生を選んでください。

診断書をもらう

うつ病と診断されたら、先生に診断書を書いてもらいます。
症状の原因となった事象をなるべく詳しく話し、診断書を作成してもらいます。
診察代とは別に3000円ほどかかります。

その際、休職に要する日数の希望を聞かれることがありますので、なるべく長めの日数を記載してもらいます。(2〜3ヶ月、なら3ヶ月と明記してもらう)

ここで書いた日数は、あくまで目安です。
通院しながら復帰タイミングを見計らうことになるので、必ず復帰する必要はありません。

a0006_001790

<<自分の場合>>
仕事に穴を空けるのが怖くて(他の人に迷惑を掛けてしまう)、1ヶ月も休めれば良いかなと勝手に考えていました。

ところが先生には「そんな期間では治りません」と言われ、しっかり治療するために、とりあえず3ヶ月休むことになりました。

会社に伝える

病院での診察の結果、自分の状況を会社に伝えて、休みが欲しいとしっかりと上司にアピールします。

もし上司の理解が得られないのであれば、その上の上司、または総務、人事とかでも良いと思います。診断書があるので、よほどブラック企業でない限りは休みを取らせるために会社が動いてくれると思います。

<<自分の場合>>
幸い、上司が理解ある方で、すぐに休めるように動いてくれました。
休むための制度もしっかりしており、その点はとても助かりました。

結局、上司、その上の上司、さらにその上の上司、管理部、と全部で4〜5回面談しました。(疲れた。。。)

休むための準備

仕事の引継ぎ、病休の申請を行います。
病休の場合は、傷病手当が支給されるはずですので、傷病手当の受給の仕方などの説明を受けます。書く書類が色々あるかもしれませんが、がんばって書いてください。

<<自分の場合>>
会社からは以下の決まりを伝えられました。

  • 月に1度、会社へ行って上司、管理部の人と面談を行う。
  • 月に1度、主治医に診断書を書いてもらう。
    その際、復帰に要する日数を明記してもらう。

初めの診断書に「3ヶ月の療養を要す」と記載しているにもかかわらず、毎月の診断書が必要と言われました。もちろん、診断書を記載してもらうには都度費用が発生します。

会社に確認したところ「社則で決められているから」との回答でした。

後から考えると、これが結構ストレスになっていたと思います。
復帰しなければならない日までのカウントダウンをされているような、プレッシャーを感じていました。

「あと何日で復帰しなければならない」

という追い詰められた気持ちになり、ゆっくり休めている感じがしませんでした。
そのため、主治医の先生にお願いして診断書にその旨を記載してもらいました。

結果的に、毎月の面談は免除となりましたが、診断書の提出は必須のままでした。

休み期間

自由です。
仕事のことを考えず、好きなことをしてください。

先生から言われた完治までのステップは以下でした。

  1. 仕事のことを忘れる。
    心がおもむかないことはしない、無理をせず、がんばらない。
  2. 疲れることをせず、体をいやす。
    なるべく考えることをせず、楽な姿勢でいる。

症状が良くなれば、やりたいことも出てくるし、気持ちも軽くなるとのことでした。

<<自分の場合>>
いきなり自由な時間を与えられても、することがない(したいと思わない)。そんな状態がしばらく続きました。

自分が残した仕事は大丈夫なのか。
長期の休みをとった自分のことを同僚はどう思っているのか。
家族に余計な心配、気遣いをさせてしまい申しわけない。
この症状は自分の心の甘えなのではないか。

…など、当初は本当にネガティブな考えでいっぱいでした。

日々の暮らしでは、以下をやるべきこととしていました。

  • 平日はなるべくいつも通りに寝起きする(生活リズムを乱さない)
  • 病院に定期的に通う

これだけです。
あとは気の向くまま「自分の休憩は正当なものなんだ」、「誰も責めているわけじゃないんだ」と考えるようにし、毎日をゆっくりと暮らし、徐々に心をリラックスさせるように努めました。

a0002_003051

当然ですが、休みに入ると給料が支給されなくなります。
傷病手当は支給されますが、今までの給料と比べると6割、良くて7割程度の額となります。

そのため、日々の生活で少しだけ節約を心がける必要がありました。

病気に加えてお金の心配もしないといけないな、そう思っていた時、

「貯金なら少しはあるから大丈夫よ」

そう言ってくれた妻の一言に、とても救われました。

復帰

復帰するためには完治証明を受ける必要があります。
先生としっかり話し、自分で大丈夫だと思ったら初めて復帰へのステップがはじまります。

  • 復帰の判定診断を受ける
  • 会社へ提出する必要書類への記載
  • 復帰プログラムに沿って徐々に慣らす

<<自分の場合>>
会社には、この復帰プログラムが3ヶ月間あり、就業に関する見解ということで主治医に記載してもらいます。

  • 業務内容の軽減(以前よりも軽い業務にしてもらう)
  • 勤務時間の短縮(就業時間を短くしてもらう)
  • 出張の禁止

今日現在、まだ復帰の目処が立っていませんので、復帰プログラムが有効なのかは自分ではよく分かりません。

休み期間の延長

当初の診断書の期間(例えば3ヶ月)経過した後、さらに休みが必要と診断された場合は、継続して休みをとることになります。病休は最高6ヶ月、それを超えると休職扱いになり、合わせて最長2年間休むことができるそうです。

<<自分の場合>>
比較的初期の段階で休み始めることができたため、極端に長期化する心配はしていません。

ただ、自分の心の状態と向き合っていく必要があるので、休みを延長するお願いはしようと考えています。

a1180_009192

今後

現在、休み始めて2ヶ月が経過したところですが、今後どうするかは正直、決め兼ねています。休みは延長しようと思っていますが、その先復帰するのか、それとも退職するのか。

とりあえず自分とゆっくり向き合う時間がとれただけでも、勇気を出して休んだ価値は十分にあったと感じています。

また、妻には本当に感謝しています。

日常生活においても、気を遣うでもなく、いつも通りに接してくれたお陰で、自分は療養に専念することができています。もし一人だったら、間違いなく症状は悪化していたと思います。

会社での自分の仕事を代わりにこなす人はいますが、家族、大切な人にとっての自分は一人しかいません。

a1180_010162

皆さま、何卒ご自愛くださいませ。

これからの長い人生をどのように過ごしていくか、自分の歩むべき方向性をじっくりと決めていけたらなと思っています。

このブログの内容が、どなたかのお役に立てれば幸いです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です