うつ病になった僕の理由

日本人の民族病とまで言われているうつ病。

うつ病にも色々種類があり自分の場合はは「荷おろしうつ病」と診断されました。

「荷おろしうつ病」とは
大きな仕事・子育て・看病などをやり遂げた後、エネルギーを使い果たしてしまって「虚無、無気力感」に襲われる。そして休息によっても回復せず、集中できない、何事も手につかない、そんな状態の症状を「荷おろし症候群」といいます。(「空の巣症候群」とも言う)

病院で受けた診断は、ずばりこれでした。症状も一致しています。

真面目で優等生タイプ、自分で全てこなそうとする人がなりやすいそうです。自分では自覚はなかったのですが、周りから見ると自分は「真面目」の一言らしい。たしかに「自分がやった方が早いから」そう思い仕事を抱え込んでいた覚えがあります。

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自分なりに、うつ病になった原因と思われることをまとめてみました。

責任が高い仕事をしていた

「札幌だとあなた以外に適任者はいない」「君ならできる」

そんな口車に乗せられて、慣れないPM(プロジェクトマネージャー)の業務を担当したのが2012年のこと。1つのプロジェクトには複数の部署が関係しているため、各部署のコントロールやエンドユーザとの折衝など、全く未経験の仕事内容を担当しました。業務の範囲は圧倒的に大きくなり、会社内ではなく社外に対して仕事をする立場となりました。

少なくとも会社の看板を背負っているため、迂闊な言動は避け、要求された品質以上のものを完了させる必要があります。自分の一挙手一投足が会社のイメージに関わってしまう、そんなプレッシャーが常に心にありました。

一人で抱え込んでしまう

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1つのプロジェクトは規模が大きいため、チームで分担して行う必要があります。
しかし10人いれば実力も人それぞれ。当然、中には一定のレベルの成果を見込めない人もいます。自分がプロジェクトの筆頭である以上、下手なモノは提供できない、そんな焦りがあったと思います。
自分が行った方が良い結果が出せるモノについては、全て自分がまかなうようになりました。設計書、報告書、レビュー、打合せ、全てに全力投球していました。他のプロジェクトを担当している人と比べると、残業時間もかなり多かったです。

今思うと、自身のキャパシティを確実にオーバーしていました。

必要以上に自分を責める

何かしらの不手際、不具合があった際、自分のせいだと考えていました。
もう少しチェックできていたら、もう少し考えが及んでいたら、もう少し、もう少し、もう少し、、、

チームの失敗は、個人ではなくチーム全体の責任です。
今だと普通にそう思えることですが、当時はそんな考えをする余裕すら無かったんだと思います。失敗は自分の責任だ、そう考えることしかできませんでした。

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元の部署に対してのプレッシャー

東京勤務は一時的なもので、数年後には元の部署に戻れるということでした。
しかし、元の部署では同僚が経験していない業務経験をした(はず)として自分が見られます。(少なくとも当時はそう思っていた)

有意義な経験をしなければならない、東京での業務態度で評価を落とすわけにはいかない、そんな焦りを感じながら仕事をしていました。この時点で、エンドユーザに対する緊張と、自分自身への叱責、元の部署への焦りから、かなり追い詰められていたんだと思います。

同時に、大きな障害が発生した際の顧客からの罵倒や、チーム内の意識の低さなどを目の当たりにして確実に心が磨り減っていきました。

続きます(うつ病になった僕の理由(続き)

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