うつ病になった僕の理由(続き)

前回(うつ病になった僕の理由)の続きとなります。

生活面について

東京で勤務するにあたり、慣れた札幌から東京へ生活の場を移したため、職場と私生活のリズムを掴むのにしばらく時間がかかりました。しかし、ある程度なれると東京での暮らしは非常に快適で、土日はよく観光していました。

妻 と一緒に東京で暮らしていた時期もありましたが、自分の心の状態からも、札幌での暮らしと同じように妻に接する事ができませんでした。また、妻自身の体調 が悪化したこともあり、札幌へ戻るように勧めました。東京で借りていた宿舎が狭く、夫婦の会話が弾まないことも多かったので、一人暮らしの生活を選択して 良かったと思います。

もし妻が一人で家に居た場合、慣れない環境や犯罪に巻き込まれていないかなど、仕事の最中であっても余計な心配をせね ばならず、より一層、自分の心の余裕がなくなっていたことと思います。結果的に一人暮らしの生活になることによって、(少しですが)自分の心に余裕が生ま れました。

妻からはよく「東京で世話をできずに申し訳ない」と言われますが、自分と妻にとってはあの状態がベストだったのは間違いないと断言できます。

休息がないまま業務復帰

2年が経過した頃、ようやく元の部署へ戻れることになりました。
ホッとした反面、現場から長く離れていたため、昔のように仕事ができるかが心配でした。その心配は杞憂に終わりましたが、東京での疲れをゆっくりと癒す時間もないまま、仕事漬けの日々が続きました。慣れた環境での仕事でしたが、土日出勤など残業時間は多かったです。

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不調が表面化する

札幌に戻って数ヶ月後。
以前は趣味と呼べたことが、何一つ手につかなくなりました。

「疲れているんだろう」

そう自分では思っていましたが、無意識のうちにため息を付くことも多くなり、毎日何かを消耗しながら生活している、そんな気持ちになっていました。

そんな時、今度は東北への出張の話が持ち上がりました。3ヶ月の期間で、業務内容はそれほど変わらないとのこと。

「何か調子がおかしい」

そう思っていたので、出張の前にメンタル系の病院に行くことにしました。そして診察を受けた結果、「荷おろしうつ病」と診断されました。

おわりに

よく、病気になったのは家族がフォローできなかったせいだと言われることがありますが、それは絶対に違います。病気になったのは誰が原因でもなく、なるべくしてなったのだと思います。

強いて言うなら、自分の性格が原因かと。

表面は努めて明るく振る舞い、自分に対して甘い人間であろうとしていましたが、知らず知らずの内に自分に対して厳しい接し方をしていたのだと思います。

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物事は必ず納得できる原因があるわけではありません。原因追求をする(過ぎたことを責める)のではなく、良くなっている状態を認めて、前を向いて生きていきたいものです。

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